中国の人民元は海外への持ち出しに制限がある

 

ビットコインは中国において爆発的なブームを呼び、それが世界的な価値を牽引しています。その背景には、この国ならではの事情があり、その事実を無視して現況を語ることはできません。実質的に資本主義経済に与しているとはいえ、実際には社会主義的制度が色濃く残っています。国の関与も政治のみならず市場においても、極めて甚大です。その最たる特徴としては、人民元の持ち出しが制限されていることにあります。
これは、国内の財産を海外に流出させることを防ぐためのものです。こうした規制が敷かれる前は、富裕層を中心に、財産を国外に移す動きが野放図に広がっていました。こうした流れには、政府高官も大勢加わっており、大きな社会問題となっていたのです。人民元に持ち出し制限をかけることは、まさに苦肉の策でした。ひとまずは功を奏して、財産の流出は鈍化したのですが、不満が燻っていることも事実です。そんな背景が、中国におけるビットコイン人気に火をつけることになりました。

 

ビットコインは無国籍通貨の為、送金自由

 

ビットコインの特質の1つに、無国籍通貨であることがあげられます。日本や中国の通貨のように、中央機関の統制が入るようなことはありません。もっぱらユーザー間のチェックに委ねられており、まったく新しい取引システムが確立しています。もちろん信頼性も担保されていますので、国の通貨よりも安全なお金のやり取りが可能です。
この方式の大きなメリットは、法律や国家に縛られない自由な送金ができる点にあります。日本で意識されることはありませんが、国から常に監視されているということは強いストレスです。そうした束縛から逃れられるビットコインは、中国における自由市場ともいえます。無国籍通貨である以上、人民元のような持ち出し制限もありません。これにより、海外送金における有力な手段となり得ます。金融商品としての一面だけでなく、財産保全の面でも頼りになる存在です。これが、マネーゲームに参加している人々以外にも、支持されている理由となります。

 

個人が送金する金額の場合ビットコイン送金が激安

 

自由にお金をやり取りできるといっても、そのたびに高額な手数料を取られるのでは大損です。その点、ビットコインを介した海外送金は、個人であってもコストが激安になります。通常の銀行と比べて、システムが合理化されているため、手数料の低額化も実現されました。このようなユーザーに優しい姿勢も、人気を後押ししている一因です。
そもそも中国では、電子決済が一般的となっています。世界有数の経済大国となる一方、人民元への締め付けのような規制も未だ解除されていません。そうしたギャップを埋めるものとして、ビットコインが活用されています。もちろん、日本への海外送金も盛んに行われており、激安の手数料により取引もスムーズです。今後は、個人間での取引も活性化することが見込まれています。それだけに、口座はあらかじめ準備しておきたいものです。まずはしっかりと仮想通貨に対する知識を深めて、時代に取り残されないようにしていきましょう。